20221024

 Reevince新作更新しました〜 > 『a long way to go
 以前書いた『we will never walk alone』の続編というか、サイドストーリーみたいな感じです。つまりV氏超速加齢世界線で、V氏が亡くなった後の話です。前回のオリキャラもちょっとだけ出ます。

 ますむらひろしの『銀河鉄道の夜』(リンク先はhontoの書籍紹介ページです)を読んでいたら急になんかこう……降ってきたので……勢いで書きました。
 この『銀河鉄道の夜』、宮沢賢治の最終稿の漫画化だけでなく、初期バージョンの漫画化も収録されてるんですよ。今回の作品のコアになる台詞はこの初期バージョン編から引用しました。手に入りやすい文庫本とかだと(当然のことながら)最終稿しか読めないので、こういうかたちで初期稿の内容に触れられるのはありがたいですね。
 宮沢賢治もいろいろ悩み抜いた末に初期稿から削除したくだりを引用(借用)するのには少しばかり気が引けましたが、まあね、わかるよ、私も作品としては初期バージョンより最終バージョンのが好きだもん。初期バージョン、最終バージョンに輪をかけて説教くさいんだよな。でもあの台詞が妙にこうツボに入っちゃったんで勘弁願いたい。

 私のRVを長らく読んでくださっている方にはご記憶がおありかもしれませんが、「局長がV氏とエージェント契約を結びたくて(V氏があっちゃこっちゃフラフラ行っちゃうので)契約書を作り、あとV氏がサインするだけの状態なんだが、自分の束縛欲と向き合うのが嫌で怖くてその契約書はずっとオフィスの机の奥の方に眠っている」という設定をまた使っています。自分で干したスルメをずっと噛んでる。

 勢いで書き始めて、書き終えたところで公開しているので誤字脱字やつじつまの合わないところがあるかもしれません。あったらこっそり教えてください。
 明日以降、冷静に読み返してこっそり直すかもしれません。本当はね、寝かせて校正してから公開すべきだってわかってるんですけどね。10月新作ゼロという事態を回避したくて拙速に走りました。すみません。

 明日はオヒスに出勤しなきゃいけないのにえらい時間になってしまった! っていうかこれ書いてたせいでDuolingoやるの忘れた! 昼間ちょろっとやったから連続記録は途絶えてないけど……やっちまった……。
 えーと、語学の時間と少々の睡眠時間を犠牲にして書きました。いや、そんなことはどうでもいいんですが、よかったら読んでやってください。では。

20221023

 ふだんはあまり睡眠中に見た夢を覚えてないんですが、先日見たやつが酷すぎて忘れられなかった。「FF10歌舞伎化に続き、FF12連続ドラマ化! ヴェイン役を演じるのはピース又吉!」っていうニュース(の夢)。あまりにひどい。早く忘れたいのにぜんぜん忘れられない。煙草とか吸ってて頭の中が「無」になっている時に蘇ってくる。

 少し前に日本から出張で来た人がお土産におでんだしをくれたんですよ。茅乃舎のやつ。
 おでん……いいわね……わしはおでんの大根とこんにゃくが好き……だが日本のスーパーなら当たり前に買える大根もこんにゃくも練り物も揚げ物も、こっちじゃ超高級品なのよね……としばらく放置していたのですが、労働のストレスがピークに達したので勢いで日本食材店に行き、必要なものを買い揃えました。レシート見てない、怖くて。
 この週末ずっと煮てたんですが、おでんってめんどくせーな! せっかくだからちゃんと作ろうと思って白ごはん.comの記事を参考にしながら下ごしらえしたのですが、下茹でだの油抜きだの、練り物揚げ物はずっと煮ちゃいけないとか、結局半日がかりでした。疲弊。
 さっき食べましたが、丸一日煮てただけあって美味しかったです。ここに黒はんぺんさえあれば言うことなしなんだがな(静岡出身)。

 で、おでんを煮ながらヴァルキリー・エリュシオンをクリアしましたが、あれですね、なんでこれでいいと思ったんだろうか。ぜんぜんお勧めしません。セールで半額以下だったら検討してもいいだろうけど、もっと面白いゲームたくさんあると思いますよ、というのが正直な感想です。
 いちおう4パターンあるエンディングぜんぶ見ました。見ましたが、とにかくシナリオが薄いので複数パターン作られても特に盛り上がらんというか。特にNPCの人物の扱いがひどかったと思う。初代VPの劣化コピーをやるための小道具程度でしかなくてすげえかわいそう。
 オーディンの「嫌な上司」感は迫真でした。業務指示を出すのにWhyもWhatも明確に説明せずひたすらHowだけを強いて、ちょっとしくじるとものすげえ機嫌悪く当たり散らしてくるっていう。どこにでもいるんだよなこういうやつ。イベントシーン見てて具合悪くなった。
 あと、サポートキャラであるエインフェリアのひとりに「生前は奴隷階級出身だが算術の才を国の王子に見出され商人として出世するも、恩人である王子を流行病から救えず失意のうちに命を落とした」という設定の人物がいるのですが、彼が「黒髪ぱっつんおかっぱ、物腰柔らかながら慇懃でたまに皮肉っぽい言葉回し、やや芝居がかった振る舞い」というキャラクターで、まあ予想はつくと思いますが中の人が石田彰で、こんなテンプレみたいなキャラを……何も……という気持ちでいっぱいでした。AIに「CV石田彰のキャラクター」って入力して生成したみたいな設定だよなこいつ。

 emojiぺたぺたありがとうございます〜! 10月が終わる前に何か……何かを書きたい。せめて月一更新はしたい。しごとつらい。

20221018

 しばらく間が空いてしまいましたが皆様つつがなくお過ごしでしょうか。
 こちらは仕事が大変アレな感じになってしまい(チームから退職者が二人出た)、毎日気力を限界まで搾り取られる生活を送っています。おらこんな生活いやじゃ。っていうかこんなに気力が保たない己がいやじゃ。元気でいたい。賃金労働に消耗させられたくない。悔しい。

 ゲームをする気力もない毎日が続いているのですが、『ヴァルキリー・エリュシオン』が発売されていたので週末にちょろっと起動しました。
 VP好きだったんですよ。一作目のやつ。それの最新作が、なんと一作目のPS4/5用復刻版と抱き合わせで発売するってんで楽しみにしていたんですが……。いや、おれが求めていたんはこれではない……。
 っていうか、もうこの世にはこの手の3DアクションRPGしか存在しないのか? ってくらい見飽きた仕様ですね。そこそこ綺麗な映像で、そこそこに作り込まれた景色の中を走り、たまにポップアップする敵に向かってガチャガチャボタン押して攻撃するっていう。いや、他にないんか?? なぜどのゲームも大体似たようなつくりになってしまうんか??? そしてこんなにも似たような設計のゲームがやまほどあるのに、どうして壁際のカメラワークがいつまで経ってもまともにならないのか????
 あと初代ファンとしては、エインフェリアが4人しかいないということに大変落胆いたしました。戦闘システムの説明で「戦闘サポートキャラとしてエインフェリアを4人まで設定できます」って書いてあったからもっといっぱいいるもんかと思ったら、最大枠数=最大人数かい。「消防署の方から来ました」みたいなことを言うんじゃない。例えがちょっとずれてる。
 そして初代の復刻版がプレイ可能になるのは12月だそうです。ふーん。もうなんでもええわ。
 こんなことなら大人しく『ディスコ・エリジウム』を進めるんだった。インターバルが長すぎたので最初からやり直した方がいいかもしれん。

 なんか何も書けないまま今月が終わってしまいそうでへこんでいます。つらい。せっかく我が城を建設したのにぜんぜん中身が増やせないのつらい。
 少し前からずっと「信頼できない語り手」の手法を使って推し(ないし推しカプ)を書きたいなと思っているのですが、どうにもままならんね〜という感じです。ままならんことばっかりじゃこの世は。主語が大きい。

 ぜんぜん更新できてませんが覗いてくださっている方、emojiぽちぽちしてくださる方、本当にありがとうございます〜! こんな体たらくで恐縮ですが、そのうちぽっと何か出てくるのを気長に見守っていただければ幸いです。が、がんばるぞ〜うぇ〜い。

20221009

 同僚たちと昼飯食ってたら「子供のころ好きだったfairytaleは?」という話になり、いろいろな国のおとぎ話が聞けて楽しかったです。有名な話でも土地によって、あるいは語り手によって細部や結末が違ってとても興味深い。
 で、ベルギー出身の同僚に「そういえば日本人はみんなベルギー人が冷血だと思ってんだろ?」と言われたので何かと思ったら『フランダースの犬』の話でした。「ベルギー人が犬以外に身よりもない幼い子供を放逐して凍死させるような連中だと思われたままでは困る!」とのことでしたので、あれはあくまでもフィクション(しかも原作を書いたのはイギリス人)であるということをみなさまに改めてお伝えしておきます。いや、ここでお伝えしてどうすんねん。

 うーーーん、書けねえ! 筆が進まなくてヘラヘラ笑っちゃうくらい書けない。
 こちらをちょくちょく覗きに来てくださっている方には大変申し訳ないです……。そのうち新しいの出せるようにがんばりますんで気長によろしくお願いします。emojiぺたぺたありがとうございます。

 若い子たちには殺伐としていてほしい(なぜなら気力体力が有り余っているお年頃なので)。
 おじさんたちにはなしくずしにだらっとしていてほしい(なぜならいろいろめんどくさいお年頃なので)。
 それはそれとして殺伐としているおじさんたちの組み合わせはいつでも見たい。
 

20221005

 同僚の香港人が「とても美しい詩があるんだよ」と教えてくれた漢詩がかなりRVだったのでご紹介します。

葛生蒙楚,蘞蔓于野。予美亡此,誰與獨處。

葛生蒙棘,蘞蔓于域。予美亡此,誰與獨息。

角枕粲兮,錦衾爛兮。予美亡此,誰與獨旦。

夏之日,冬之夜。百歳之後,歸于其居。

冬之夜。夏之日,百歳之後,歸于其室。

詩経・葛生

 以下は葛城による気合訳です。気合訳というのはつまり「漢文読めないけど、漢字の並びから推測するに多分こんな感じの意味だと思う」というやつです。漢和辞典を引きながらがんばりました。ググったらもっとちゃんとした訳がたんまり出てくると思います。特に1〜3行目の最後の四字をどう訳すか(主語は詠み手なのか相手なのか)よく分かりませんでした。どっちでも成り立つ気がするけど、漢文ちゃんと分かる人なら主語を特定できるんだろうな。

 葛は生い茂りいばらを覆い、藪枯らしのつるは野原に広がる。わたしのうつくしいひとはここに眠っている、たったひとり、誰を伴うでもなく。
 葛は茂り合いなつめに絡まり、藪枯らしのつるが墓地に伸びる。わたしのいとしいひとはここに眠っている、たったひとり、誰と寄り添うでもなく。
 角飾りの枕が輝き、錦の褥がきらめく棺。わたしのこいしいひとはここに眠っている、たったひとり、共に夜明けを迎えるひともなく。
 いくつもの夏の日を越え、巡り来る冬の夜とを重ね、いつか天命に許された日に、あなたのいるここへ帰ります。
 幾千の凍える夜を愛で、幾万の燃える日を言祝ぎ、百年ののちにはいつかきっと、あなたのもとへと還ります。

 同僚によればこれは夫を戦で亡くした妻の詠んだ歌とのことです。
 詩の意味を英語でがんばって説明してくれる同僚には大変申し訳ないながら、頭の中はもう不老不死のまま局長のいない世界を生きてゆくV氏の後ろ姿でいっぱいになってしまいました。だってこれRVじゃん。どう考えてもRVだよ(RVではない)。
 愛したひとのことを「美」の一文字で表しているのが胸に迫りますね。そして最後の2行の広がりの鮮やかさといったら。極端な単位の数字が好きなわたくしには「百歳之後」が見事に刺さりました。「あなた」がいない世界で「あなた」を惜しみながら、それでも天命の尽きるまではこの世界を生きて生きて、いつかの未来にはきっと「あなた」のいるところへ還ろう、だなんてもう……V氏……(RVではない)。

 いつか書いてみたいと思っていた話そのままの詩が三千年前の中国で詠まれていたということで、わたくし大変満足いたしました。凡人が見る程度の幻覚は先人によって美しい詩や物語になっているのですね。古典を掘れば自分で書く必要もなくなる気がする。

 emojiぺたぺたありがとうございます〜! いいかげん新しいやつ書きたいですね、書きたい。なんか仕事がすごい感じになってきてるんでアレなんですけど。
 思いっきりばかばかしい話が書きたいな! ネタはあります、白目剥くくらいくだらないやつが。あとは時間と気力の問題だ。

20221004

 なんか今日急に閃いたんですけど、局長に「おたわむれを……」って言わせたくない? 言わせたい。言ってくれ。
 局長に「おたわむれを……」って言われてムラッとしちゃうV氏が存在する。してくれ。
 問題はどの文脈で「おたわむれ」砲を撃たせるかなんだよな。何があったんだ。教えてくれ。「おたわむれを……」って言う局長、どんな顔してんだろう。頬をやや赤らめてへにゃっと笑うのがまあ鉄板なんでしょうけど、まったく笑ってない目でやや見下し気味に「おたわむれを」(ハッ、と鋭い息を吐きながら)というのもこれはこれでセボンですね。いずれにせよV氏がムラッとします。してくれ。
 RVはどっちがご主人様でも楽しいからいいなあ。まあR氏もV氏も独立したひとつの存在なので決してどちらかに従属することはないんですけど。いやでも従属してくれ。そういうプレイとして。なんかチェスとかボードゲームとかで「勝った方が今夜のServantになる」みたいな遊び方をしてほしい。なぜならどっちも相手がMaster役してるのが好きだから。みたいな。なんかよくわかんなくなってきたな。
 「おたわむれ」ってひらがなにすると一瞬なんのこっちゃになるんだけど、「お戯れ」って漢字にするとなんかそれはそれで違うんだよな、ニュアンスがさ。

 あとこれは昨日閃いたんですけど、アーロン氏の営む間口の小さな居酒屋の常連であるブリッツファンのモブの話とかどうだろう。どうだろうってあんた。
 モブはね、かなり真面目なブリッツファンなんですよ。彼はとある企業でデータ分析の仕事をしていて、そのノリでチームの勝率とか選手の成績とかをデータベース化して自分のブログで公開してるの。サッカーとかであるじゃないですか、ゴールキーパーのPK防衛率をボールの位置でプロットして「この選手は右下に転がってくるボールに弱い」とかそういうやつ。そういうのを趣味で分析してる野生のデータマン。で、彼は緻密な分析に基づいてジェクトのファンになったわけ。昔は「こんな調子こいた野郎が……」とか思ってたんだけど、数字を掘れば掘るほどジェクトのすごさが定量的に可視化されてもう信じるしかなくなった的な。
 このモブは勤め先のわりと近くに行きつけの居酒屋があって、カウンター8席だけのうなぎの寝床みたいな小さな細長い店で、飯も酒も美味いんだけどいかんせん店主がいかつい。なにしろ片目に傷がある。愛想もそんなによくない。なんなら出てくる料理も別に洒落てないし、カウンターの隅にテレビつけっぱなしだし、でも煮付けとか煮物とかが妙に美味くていきなりマニアックな酒を仕入れてたりする。あと悪質な酔っ払いを摘み出すのがむちゃくちゃ上手い。落ち着いてのんびり呑めるから気に入ってる。
 ある夜、残業のせいでエイブスの試合に間に合わなそうで、録画予約はしてあるけど生で観たい、そういやあの店テレビあったよな、頼んだら試合観せてくれねえかなと期待してモブは居酒屋に向かうんですよ。引き戸開けて入ったらテレビのチャンネルがまさに見たかった試合に合っていて、彼は注文もそこそこにビールをあおりながら試合を堪能するわけ。
 今日もジェクトがいい仕事をして気持ちよく試合終了、ふと気づいたら他の客が揃ってはけていて店は店主とモブのふたりきり。店主には「随分熱心に観ていたな」と控えめに揶揄われ、恐縮半分気恥ずかしさ半分で冷めた煮物に手をつけようとするんだけど、そしたら「温め直してやる」とかなんとか世話を焼かれて、流れでついブリッツ語りジェクト語りをしてしまうんですね、このモブは。わりと熱くかなり激しく。特に自分がいかにしてジェクトのファンとなったかを熱弁している間なんか、店主がやけに可笑しそうな顔をしているのにも気付かずにね。
 いい気分で酒を呑み、締めにサービスで出してもらった味噌汁(むちゃくちゃダシが効いている)を啜り、そろそろ帰らないと明日も平日だった、と慌てて店を出たモブは知らないんです。彼が去った後、のれんを下ろして「閉店」の札を下げた引き戸を開けて「帰ったぞ〜今日のヒーローのお帰りってかァ」などとご機嫌なキング・オブ・ブリッツがやってくることなど。
 ……っていうね。ここで書いたら満足しました。ここでネタだけ書いちゃうとそれで満足するからよくない。

 休暇明けの仕事が嫌すぎて身体症状が出てしまっているのがだいぶしんどいですね。幻覚だけ見て生きてゆきたい。あわよくばその幻覚をちゃんと書き起こす元気が欲しい。

20221002

 どうも、居住国に帰還しております葛城です。
 賃金労働に復帰しているんですが、自分が働かなくてはならないということがどうしても納得できないままです。なぜ、働かなくてはならないの……? なぜ……?

 およそ二週間ばかりの一時帰国でしたが、まずもって己の胃腸の衰えをまざまざと認識させられた思いです。いやもう、全然食えない。量が入らないの。日本帰ったらアレ食おうコレ食おうっていろいろ楽しみにしてたのに。いろいろ食べはぐった。悲しい。蕎麦は意地でも啜ったのですが、そのために他のものを犠牲にした感が否めませんね。オムライスとか。
 あと、滞在期間中にふたつも大きな台風が来て、さすがは九月後半だぜという感じでした。こちらにお越しの方やその近しい方大切な方が被災されていないといいのですが……。

 戻ってきたら当地はすっかり秋で、つまりすげー寒くてめっちゃ天気が悪く、旅疲れもあってかここ数日すこぶる体調が悪いです。この世に鎮痛剤というものが存在してくれていてよかった。ありがとうアセトアミノフェン、ありがとうロキソプロフェン。
 よかったといえば、一時帰国から戻ってきたらヤクルトの6本パックが紙ボックス入りになってました。二週間前はフィルム包装だったのにね。なんか可愛い。

紙ボックス入りのヤクルト6本パック

 英語の慣用句に”it takes two to tango”という言い回しがあり、これは直訳すると「タンゴはひとりじゃ踊れない」なんですが、意味としては「喧嘩はふたりいないとできない=喧嘩両成敗」ということらしく、これは……サイスコですね……という気持ちになりました。でもネタが思いつかない。喧嘩がこじれまくったサイスコの板挟みになる(というか緩衝材として使われてしまう)アーヴァイン、みたいな話が書きたいなとは長らく思っているのですが、いつ書けることやら。なんか伝言板のようになってしまうアーヴァインは見たい。ぶつくさ言いつつもその役回りをわりと楽しんでくれているとよりよい。
 あと、いつものモブ書きたい発作が出まして、毎朝通勤途中にガブチャンが立ち寄るコーヒースタンドの店員さんとか書きたいな、という気持ちもあります。サラリーマンAUなんぞは鉄板かと思いますが、あえての原作沿いとかもいいなと。どういう話になるのかわかりませんが……そんなんばっかか……。
 閣下のシリアスな話を書きたいな〜と思いつつ、それはそれとしておじさんたちがもだもだしているところも書きたいので、なんかそういうジェクアーとかRVとかも書きたいです。ウィンクが上手だったりどヘタクソだったりするおじさんが見たいなあと思ったのですが、アーロンおじさんは片目が常時ウィンク状態なのでボツですね。

 書きたい書きたいばかりで何も書けなくて恐縮ですが、過去作へのemojiぺたぺたありがとうございます〜! 体調が上向くのを待ちながら少しずつ書ければいいなと思います。
 季節柄、皆様も体調崩されてないでしょうか。どうぞご自愛くださいまし〜。

20220923

 お久しぶりです。日本の湿度に完全に参ってしまいました。私はホモ・サピエンスではなく冷たい飲み物が入ったグラスだったのではないかというくらい汗をかいています。
 あと、ほろ酔い加減でマスクをつけて歩くと一気に酔いが回るということも学びました。人生いくつになっても新たな発見があるな、それが楽しい知識なのか否かはさておき……。

 今日は一時帰国最大のイベント「書店に行って欲しい本を限界まで買う会」を開催しました。最低催行人数は1名です。
 やー楽しかった! やっぱり本屋はいいですね!
 気になる本の情報はインターネットの各所から得られるわけですがどうしても新刊に偏りがちですし、書評やひとさまの感想でしか内容を推察できないのでハズレ率がそこそこあるんですよ。私の選球眼が悪いということもありますが……。
 その点、実店舗はいいですね。なにしろ実物がある。しかも中身もチラ見し放題。そして新しいのもそうでないのも山ほどあるわけで、これは一種の極楽と言っても過言ではないわけです(瞳孔の開いた目)。
 他のどの業態よりも買い物カートが欲しくなる場所として知られておりますが、こちらの口座残高にも限りというのがありますので、今回は買い物カゴひとつで収めました。あんなに重い買い物カゴ、本屋以外で持ったことない。カゴにすり切れいっぱい本詰めて歩いてる客も他にいなかったけど。
 あんまりな重さになってしまったので、宿泊場所まで配送してもらうことにしました。帰りのスーツケース、死ぬほど重いんだろうな……重量制限超過しないといいな……。

 思いついたネタを放り込むメモに「いずれか、あるいは両方が既婚者だったことがあるgv」という一文が残っていて面食らいました。いや、書いたのは私の他にいないわけですけど、何そのネタ。でも確かにちょっと読みてえなそれは……どこかにないかな……お心当たりの方はどうぞご一報ください。
 あと「アーロンの住むアパートの一階にコインランドリーがあるジェクアー」というメモも残っていました。コインランドリーはいいよね。わかる。でもこのネタも何なの?
 この手のうわ言、寝落ちする寸前に書き留めているので自分でもわけが分からないものばかりですね。滑舌のいい寝言を聞いている気分になる。「少しだけ傾いている気のする部屋」とか、「わりと割り切った遊びが上手いガブチャン」とか、「星を踏み潰して灼かれた足で立っている」とか、「カラコンを外してあげる」とか、そんなんばっかです。最後のはたぶん『白昼夢』の後日談だろうな。自信ないけど。

 emojiぽちぽちありがとうございます〜! ごっつい台風が続いてますが、みなさまご無事でいらっしゃるでしょうか。
 もうしばらく更新停滞しますが、お暇な時にでも覗いて頂ければ幸いです!

20220917

 どうもどうも。しばらく間が空きましたが健康に生きています。みなさまつつがなくお過ごしでしょうか。

 数年ぶりに日本に一時帰国しております。入国即美容室に駆け込み、伸びに伸び切った髪をさっぱりばっさり切ってもらいました。頭が軽い! シャンプーすぐ終わる! 髪すぐ乾く! 素晴らしい!
   レンタルwifiから繋いでいるせいなのかソフトウェアアップデートのせいなのか分かりませんが、twitterのリストが消失してしまい、大変に不便です。あと広告の量が優位に増えた。そしてだいたい不快。やってられん。
 一時帰国の際は可能な限り美味い蕎麦を啜るのが世の定めなのですが(世の定めではない)まだ1食しか摂取してません。まだまだ食うぞ、おれは、蕎麦を。芋焼酎と日本酒と紫蘇の実績は解除しました。

 帰国便の機内では、長らく積読にしてあった『Xと云う患者 龍之介幻想』(デイヴィッド・ピース/黒原敏行訳)を読みました。
 これは在日本の英国人作家が、芥川龍之介の生涯を龍之介(や同時代作家たち)の作品をモチーフにしながら辿る短編連作小説集でして、芥川作品の英訳をふんだんに改変・引用あるいはコラージュして組み立てられている、一風変わった一冊です。
 私が読んだのはその和訳版なのですが、これは原典(英語版)を読むべきだったな、という気持ちに終始しました。訳者あとがきによれば和訳の際は「戻し訳(英訳された芥川の文を再和訳すること)ではなく、芥川の文章へ戻した」とのことであり、それによって「芥川の文章」と「ピースの文章を英訳した文章」とが麻玉のように縺れ合う状態になっているわけです。これはこれで趣深いのですが、なまじ芥川の原典を知っているだけに一抹の座りの悪さを感じるというか、文章の緩急やリズムのズレ・ブレに気を取られてしまい、何だか落ち着かなかったので……。その違和感も作者・訳者の狙いなのかもしれませんが。
 小説の中身は、卑近な表現をすれば「芥川の作品および『芥川龍之介』の二次創作」という感じで(まあ手法と題材からしてそれ以外の何物でもないわけですが)わりと面白かったです。芥川をもう一度読み直したくなりましたね。そういう意味ではいい布教本ではないかと思います。
 芥川と信仰(キリスト教)を巡る作品を読んでいたら、前からうだうだ言っている「かつて敬虔なキルティア教の信徒だった閣下」の妄想が捗りました。この場合、私が書くのは何の二次(三次)創作なのでしょうか。

 そんなわけで、しばらくは飲み食いと旧交に明け暮れますので、更新は先送りとなります。覗いてくださっている方には申し訳ない……。私用のラップトップを持ってこなかったので、居住国に戻るまではまとまった更新は難しそうです。頭は自由なのでネタはいろいろと貯めておきたい。
 過去作へのemojiありがとうございます〜! いろいろと読んで頂けて、本当に励みになります。次回更新まで気長にお待ち頂ければ幸いです!

20220910

 いやーどうにも調子が悪い。バイオリズム管理アプリによるとそういう時期らしいので仕方ないんですけど。内分泌系に振り回されるのにはもう飽き飽きじゃ。
 頭の方もいまひとつ動きが悪くて、言語学習アプリもミスばっかりしています。3問連続でミスするとマスコットキャラクターのフクロウに「間違うってことは学ぶってことだからさ」って慰められることがわかりました。いらん、そういうのは。

 それはそれとしてRV新作を書きました。『月光』
 またしても己と解釈違いギリギリのやつを書いてしまいました。限りなくナシよりのアリです。こんなん局長じゃないというお叱りは甘んじて受けます。
 いや、こういう局長がいる世界線があってもいいと思うんですよね……。こんなん局長じゃないというお叱りは甘んじて受けますけれども(二回目)
 神羅とかWROが現実の企業感が強いせいか、自分が賃金労働で疲弊すると妙に局長を楽にしてあげたくなってしまう悪癖を持っています。「楽にする」ってそういうことじゃないというお叱りは甘んじて受けますけれども。
 「書くぞー!」というテンションではなく、「何か書けるかな……」くらいの具合で書き進めるとこんな感じで独白ばっかりになりますね。次はもうちょっと景気がいいやつ書きたいです。死体埋めるやつとか、オムライス作るやつとか、なんかそういう。

 話は変わりまして先日、水族館に行ってきました。
 ヨーロッパ最大という売り文句を聞いた覚えがあったのでワクワクしていたのですが、そこまででっかい! という感じもせず、こっちの水族館ってこういうもんなのか、それとも売り文句が誇張なのか(まあどこからどこまでがヨーロッパだ、という疑問は常に存在するので)判断に迷うところではありますが、楽しかったです。
 何がいいって、いきものショーがないところがよかったですね。イルカとかアシカとか、サーカスとかでもライオンとかトラとかのショーを見るとむちゃくちゃいたたまれない気持ちになってしまうので、そういう騒がしいコンテンツなく、ふれあいコーナーもなく、展示おやすみのコーナーがぽつぽつあって、そういう静かな館内でひたすら水槽を泳ぐ魚をぼんやり眺めることができたのはよかったです。でもコモドドラゴンは見たかった。

やはり名前が分からないけど顎が「がひょーん」って開くやつ。サメの一種かな?
よく見ると普通なんだけど、模様のせいで作画:ねこぢる(あるいは衛藤ヒロユキ)に見える魚

 水族館だと思って見てたら急にマングースが出てきて面白かったです。なぜマングース。他には蛇とかカエルとか蜘蛛とかいました。お嫌な方にはたまらないやつだと思うので写真は省略します。白蛇のキャプションに「あまりに擬態に向いてなさすぎてめっちゃ狩られる、いろんな種に狩られ放題」って書いてあって哀し笑いしちゃった。確かにすごく見つけやすかった。
 あと展示ケースにワニ皮のかばんが置いてあって、なんぞやと思ったら「このかばんに使われたワニは絶滅危惧種です。わずか70年間でこの種の80%が違法狩猟の犠牲となりました。ファッキン人類地獄で悔い改めろ」(超意訳・最後そこまで言ってない)みたいなキャプションが付いてて、すげーヨーロッパっぽいーと思いました。

 emojiぽちぽちありがとうございます〜! 過去作いろいろと読んでいただいているようで嬉しくもあり、新作書けてなくて申し訳なくもあり……。しかし大変励みになります! 古いやつも気に入っていただけたらとても嬉しい。
 引き続きゆっくりだらっと運営していきますので、気長にお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします〜。