20220412

 どうも、長らくご無沙汰しておりました。葛城でございます。
 2か月も放置してしまった、せっかくのおれの城だというのに……。年明けてからこっち、時間が経つのが速くてだめです。追いつけない、僕は。君のいない世界のスピードに。

 年明けに起爆したデカい案件Aが収束を見る前にデカい案件Bが盛り上がり、もう笑うしかないっすね! みたいな2〜3月を過ごし、ようやっと案件Aが落ち着きましたー次は案件Cがんばりましょうねーというタイミングでコロナ陽性(1年ぶり2回目)でイースター休暇が吹き飛び、今年ぼく厄年でしたっけ? みたいな第一四半期でした。今調べたら前厄だった。
 コロナはこれといった強い症状もなく、数日前に無事陰性に転じました。発熱と倦怠感くらいですかね。熱も38度台を超えることはなく、昨年の頭に最後打ったきりのワクチンがまだ働いてくれたのかなという感じです。ありがとう科学、ありがとう叡智。
 もともとない体力を気力で補う生活が続いた結果、これまで遊んでいたソシャゲ2種から完全に脱落しました。なんかもうどうでもよくなっちゃった。小銭が節約できると思えば……。

 最後に作品更新してからもう半年くらい経つということに気づき、慄いています。
 コロナでひっくり返っている間、久しぶりに推しに想いを馳せる時間ができた(他に特にできることがなかった)のですが、書きたいネタはあれこれありつつも、書き方を思い出せていない感じがします。書き方というか、書き始め方というか。
 なーんか500000000年ぶりに身も蓋もないすけべが書きたい気もしますね。特に深い意味もなく薄暗い感じのやつ。後ろめたいすけべ、好きですね。好きでした。そういえば。まあ後ろ暗いしんきくさいすけべのネタは特にないんですけど。特にないんですけど、ヴェインとヴェーネスのセックス(概念)というネタはあります。ただこのネタを成立させるには己との解釈違いを受け入れなくてはならない。そんなんばっかか。

 不在の間も過去作品や日記などにemojiぽちぽちしていただきありがとうございました! 本当に嬉しいです。励みになります。
 いつの間にか春が来てしまいましたね。あっという間に夏になってしまいそうですが、その前に何か新しいお話が書けたらいいなあと思います。気長にお付き合いいただければ幸いです。みなさまも体調にはどうぞお気をつけて。

20220211

 どうも。寒いですね。
 当地はさいきんようやく日が延びてきました。1月なんかはね、朝オフィスに出勤しようと8時くらいに家を出ても日の出前だったりしましたからね。そんで17時にはもう日没とか。
 人類の中でも比較的日光を必要としない部類のわたくしですが、それでも日の出前の出勤は実に気が滅入るものがありました。朝が早い職種のみなさんはえらいなあ。

 賃金労働の方は相変わらずというか、ここ数日さらに攻勢が激化している感じです。もうだめだおれは。おれがだめっていうか、部署がだめだ。
 いま所属しているチームがもともと三人体制で、わたくし・それなりに経験のあるひと・日本からの研修生という構図だったのですが、ここに新しく別の国からの研修生が加わることになった……のはいいんですが、それなりに経験のあるメンバーが人事評価で上司と大揉めした結果、新しい研修生が着任する週からいきなり休業することになってしまい。
 つまり、現状はわたくしが新旧ふたりの研修生の面倒を見ながらチームの担当業務をすべて回転させなくてはならず、いやはやこれは無理ゲーでは。
 ほんとうは3月の頭に二日ばかり休暇を取って隣国にオーケストラを聴きに行く予定だったのですが、業務上どうしても避けられない(そして研修生たちには回せない)業務出張が日程に丸かぶりしてしまい、泣く泣くチケットやホテルをキャンセルする羽目になりました。うえーん。やっと生でメシアン聴けると思ったのにー。
 馬車馬のように働いています。とてもつらい。どう足掻いても4月まではこんな状況です。ほんとうに、つらい。

 どういう理屈かはわからないのですが、業務が一定レベルを超えて忙しくなるとかえって創作野が刺激されるのか、ここ数日は仕事をしながらずっとヴェシドネスのことを考えていました。
 いまだおれの頭の中にしか存在していないヴェシドネス+ガブちゃんとドレイスさんのわくわくイーハトーヴライフ(死後)、早く形にしたいです。っていうか貸本屋やってる閣下が書きたい。
 前も書いたんですけど、閣下は貸本屋の店主なんですよこのAUでは。この貸本屋では仕入れもしないのに勝手に本が増えたり消えたりするんです。村のひとびとや、なぜか言葉が通じる動物(この辺は賢治の童話みたいなノリで受け取ってください)は、対価として金銭ではなく綺麗な石や素敵な花や不思議な鳥の羽や木の実、あるいは美味しいお酒や野菜などを持って本を借りてゆくんですよ。そんな顧客の相手をしたりしなかったりしながら、対価に受け取ったビー玉などを掌で転がしつつ、存在しない架空の国の史書などをめくる閣下が見たい。
 なお、閣下がもらってくる石や植物などは生前の常識や自然法則ではあり得ない組成をしているので、お土産にするとシドが大喜びします。
 あとこのAUで書きたいガブヴェがあるんですよ。事前ないし事後、まっぱでガブちゃんに跨り、その肋骨を指でなぞって確かめる閣下という幻覚が見えたんです。なぜ肋骨かというと、ノウスに吹っ飛ばされた時に折れた肋骨が臓器に刺さったのがガブちゃんの死因だったので(幻覚です)。肋骨の折れた箇所はね、注意深く指で探ると少し隆起してたりするのでわかるんです(現実にわかるかどうかは知りません、幻覚なので)。自分が与えた致命傷の痕跡をなぞりながら、ほんのわずかに微笑する閣下、見たいじゃないですか。おれは見たい。
 いやあ骨はいいね。「骨はいいね」ってなんだよ。

 6月になったらSwitchで塊魂の新作(?)が出るようなので、それが楽しみですかね、今は。タイトルが「みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー」ということで、今回も王様のバチギレっぷりに期待が高まります。

 メッセージフォームからコメントくださった方、ありがとうございました! こんな辺境までようこそようこそ。
 『ミスター・ヴァーティゴ』お楽しみいただけてとっても嬉しいです。あれ書いてて楽しかったな。エクストリームスポーツをやる10親子、という設定でもっと書きたいなと思いながら後回しにしてしまっていたので、ジェクアー編もいずれ書きたいです。こうしてコメントいただけると「よっしゃ書くぞー!」という気持ちになれますね。ありがたいです。
 品揃えが無節操な弊サイトですが、のんびりお楽しみいただければ幸いです。温かいコメントありがとうございました!

 ブログ記事や過去作品へのemojiぽちぽちもありがとうございます〜! まずは生きて春を見たい。いや、春は春で鼻とメンタルによくない季節なのですが。
 みなさまもどうぞお健やかに。また近いうちにお会いしましょう。

20220131

 1月が終わっちまった! おれはもうだめだ!
 いや、おれがだめなんじゃなくて仕事がだめです。仕事がっていうか同僚がだめです。つれ〜とてもつれ〜。
 つらさのあまり、さんむそアプリで本日実装された推しの新衣装を完凸させてしまいました。いくら支払ったか考えたくないです。う〜ん頭にタオル巻いた馬岱ちゃん素敵。

 ドレイスさんにミランダ警告(アメリカの刑事ものとかでよく出てくる「あなたには黙秘権があるうんぬん」というやつです)言ってほしいと思いませんか。言ってほしい。何らかの犯人(何らかの犯人?)を制圧して、その肩をどう考えてもいけない方向にひん曲げながらあの落ち着いたアルトで淡々と警告してほしい。お願いします。

 前に「ヴィンセントは語彙が妙な具合に古いと面白い」というのを考えていたことがあるのですが(ハンガーを「衣紋かけ」と言う的な)、これに近いネタで、何かひとが用意してくれた食べものを食べるときに「では呼ばれるか」とか言ってたらおもしろいなと思いました。呼ばれて呼ばれて〜。
 マリンちゃんといずれかのおじさんに一緒にお菓子作りしてほしいというネタもずっと寝かせてあるので、これはこの際あれですね、マリンちゃんと局長が作ったクッキーなど差し出されたヴィンセントに、少し目を丸くしてから和らいだ表情で言っていただきたい。「では呼ばれるか、せっかくだからな」とかなんとか。

 この「呼ばれるか」ってやつ、他の推しにも言ってほしい気持ちが高まってきた。12シドとか言ってくれるかな。なんかギリギリ言ってくれなさそうでぽろっと言ってほしい。イーハトーヴAU(このAUは今のところわたしの頭の中にしか存在していません)で貸本屋を営む閣下が常連からもらった何かしらの素敵な食べものを持ってきたりとかしないかな。呼ばれて呼ばれて〜。
 このAUではドレイスさんが腕のいい猟師をしているので彼女からのお裾分け(もちろんガブチャン経由)も来るんだけど、ドレイスさんからのお裾分けに対しては「呼ばれるか」とは言わない気がする。でもそのお裾分けを閣下やヴェーネスがお料理したら言います「呼ばれるか」。ヴェーネスが料理するってどういうこと?
 って書きながら思ったんですけど、貰いものを指して「到来もの」っていうのも何だかいいですよね。何がいいのか全然わかんないんだけど。

 あと、アーロンもきっと言ってくれると思う、「呼ばれるか」って。
 だんだん「呼」がゲシュタルト崩壊してきた。

 もう数週間はかなりだめな状態が続きそうですが、推しに馳せる想いだけは忘れずに生きたいと思います。
 それではまた次回! いつもご来訪ありがとうございます! こんな体たらくで申し訳ない!

20230122

 週末! 待ち兼ねた週末! 何して遊ぼう!
 と思っていたのですが、金曜の夜に夕飯も食わんと寝落ちして目が覚めたら土曜朝の4時でした。やっちまった。こうして全ての歯車が狂い、今回の週末も寝て起きて水飲んで煙草吸ってたら終わりました。間に洗濯しただけえらいと思う。
 あと、大変不本意ながら仕事をしてしまいました。先だって成立した某国の法律が弊社の扱う商材に関するものだったのですが、その英訳版が届いたので……その件に関する打ち合わせが月曜にあるので……。本当は(遅ればせながら)昨年書いたものを振り返る記事を書くつもりだったんです。そのうち書きます……今月中に書きたいよね。さすがにそれは。

 ちまちま遊んでいるソシャゲたち(さんむそアプリとポケマス)も、今週はログインするのがやっとという感じでした。デイリーミッションの取りこぼしトホホ。
 さんむそアプリのストーリーモードも配信済み部分のラストに近づいてきました。魏では司馬一族が権力を掌握して晋への道を歩み始め、呉では孫権が死に、蜀も諸葛亮が死んで滅亡秒読みという感じです。これ、ひと通り終わったらifストーリー始まるのかな。始まってほしい。現時点で生存している推しが諸葛誕と馬岱くらいしかいなくなってしまったので、ストーリーモードやってても寂しいです。
 思い返すと樊城の魏シナリオ楽しかったな。罠や兵器の開発と築城が趣味な軍師のあまりにもフリーダムな振る舞いに、武の頂を目指して鍛錬を怠らない実直な武将(そしてフリーダム軍師の古い友人でもある)が思いっきり振り回されるさまは健康によかったです。前線で単独行動を始めた軍師を追っかけた結果、敵軍の主力に出会してしまい、あまつさえ軍師に「さあどうぞ、存分に暴れてください!」みたいなことを言い放たれた武将が「どうぞとな⁉︎」って驚愕したシーンで僕は爆笑しました。こういうコンビ好きだよ……軍師×武将だね……。
 でも樊城、全体としては大変陰鬱な物語展開で(三国それぞれにとっておおむね負のターニングポイント)、特に魏軍においては古参の宿将(于禁)が降伏してのちの世に至るまで無茶苦茶に酷い扱いを受けることになるなどしんどい成分が多いので、アプリストーリーに笑かされつつもふと我に帰る一瞬があるなどしました。こうやってキャッキャしとるけど、関羽に降伏した于禁は今頃……みたいな。っていうか返す返すも樊城以降の蜀の衰退は劉関張の三兄弟のせいだと思うんよね。
 三国志を元にした作品では腰抜け扱いされがちな于禁ですが、さんむそでは曹操への忠誠厚く規律を重んじる厳格な武将とされております。で、よりによってその于禁がなぜ降伏などしたのか、という点をめぐるストーリーはコンシューマー版だとかなり胸熱なストーリーが展開されていた(于禁の真意を曹操(とその後継である曹丕)だけが知っていた)のですが、アプリ版では例のフリーダム軍師が于禁降伏の真相を看破した挙句、主人公である俺にペラペラ開陳し始めたので、それはやめて欲しかったな……と思いました。見なかったことにする。
 さんむそもせんむそもそうなのですが、歴史ものは全ての登場人物がどこかしらのタイミングで必ず死亡するので、かえって気が楽みたいなところはありますね。ひとによっては死に様まで原典・史実で明らかになってるもの。まあ、だからと言って推しの死に至る物語に想いを馳せないかというと、そうでもないんですが。

 過去作品・過去記事へのemojiありがとうございます〜! ここんとこ何も書けてなくて大変申し訳なく思いつつ、emoji頂いた作品を自分でも読み返したりなどしています。いやはや、粗やツッコミどころはあるにせよ、自分が書きたくて書いているので(そして書いたことを忘れているので)楽しいですね。年単位で昔の話だとたまに解釈違いが出てきてウッってなりますけどね。己との解釈違いは世の習いですものね。

 メッセージも頂きまして、こちらもありがとうございます!! 続きにお返事置いておきます。

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20230115

 長らく更新をサボってしまい、気が付いたら年が明けるどころか松の内さえ過ぎてしまいました。みなさま今日も生存してますか! イエー!(空元気)
 年明け早々に仕事で担当している国でとんでもないイベントが発生してしまい、てんやわんやしております。てんやわんや。
 何はともあれ今年も適当にゆるくやって参りますので、今後ともお暇な時にお立ち寄りいただければ幸甚です。

 ところで年末年始、所用あり一時帰国しておりました。
 そんで観てきましたTHE FIRST SLAM DUNK。いやはや大層よかったです。
 実はもともと観るつもりはなく(原作にがんじがらめになるあまり発展コンテンツを忌避してしまう感性の衰えたオタクのすがた)ネット上のレビューなども横目で見ていただけだったのですが、共に飲酒行為に及んだ旧友が観ており、「むちゃくちゃよかった……よかったから今から一緒に観にいこう私はもう一回観たい、よし近くの映画館でやってる今から行こうもうチケット取った」とのことで、勢いで行きました。バンギャ、行動力の塊。
 リョータに(というか宮城家に)しんどい過去モリモリ背負わせすぎでは……何もそこまでせんでも……という思いはありましたが、宮城リョータという男の覚悟や矜持が高密度で描かれ、とてもいいものを観たなと熱いものを噛み締めて劇場を出ました。いやーまさかあそこでミッチーと邂逅していたとはね! みたいな驚きと(shipper的)喜びもあり。
 さすがに監督・脚本が原作者ということで、懸念していたようながっかり展開はなく(しかし再三言うが宮城家にそこまでの悲劇を背負わせなくてもいいのではとは思う)原作ではたびたび差し込まれていたコメディ要素は削ぎ落とされ、名シーン群は鮮やかに描かれ、山王戦の試合風景は「これ一生観ててえ……」と思いました。凝縮された緊迫感が半端ないので一生は観てられないんですが……結末分かってるのにしんどかったもの……。
 アニメーションという点で感銘を受けたのは、桜木花道のいかにもシロウトくさい動き(試合シーンが始まった全景から花道だけ浮いて見える)と、河田の恐ろしさでした。ほんま河田怖かった。あれはさしものゴリも本能が萎縮するわ。絶対に抜けない感がすごかったもんな。
 あとヤスがちょくちょくいい味出しててぼくは嬉しくなりました。リョータとヤス以外にも2年生いるんすけど、やっぱヤスだよね……という味わい深さ。
 観られる環境にいらっしゃる方にはおすすめです。未履修でも楽しめるとの声も聞く。

 年末年始といえば血縁がらみのアレコレが避けられない時季でもあり、まあ概ね居心地の悪い新年を過ごしたりもしました。
 RiJ2022Winter観ようと思ってたけどそれどころじゃなかった。まあ弟とゲームしてたんすけど。”It Takes Two”という、協力プレイアクションゲームをやりました。なぜいい年こいた姉弟でこんなゲームをやるのか。
 離婚を決断した夫婦の一人娘が、両親の仲を取り持とうとかけたおまじないで両親の魂が人形に移されてしまい、ふたりが元の身体に戻るために四苦八苦する、みたいなあらすじです。スウェーデンのスタジオが制作したゲームとのこと。けっこう面白かったです。弟はともかく、アクション下手くそゲーマーである私でも詰むことはなかった(詰みそうなポイントはどちらのプレイヤーでも担当できるようになっている)ので、ストレスもなかったです。
 ただ、日本語音声・日本語字幕で遊ぶと音声と字幕で似て非なることを言っているのがむちゃくちゃ気になりました。どういう流れでローカライズしたんだろう。先に字幕、後から音声だと思うのですが、だったら収録音声に合わせて字幕も直せばよかったのに。

 あと、無性にポンデリングが食べたくなったので滞在先の近くにあるミスドに意気揚々と乗り込んだのですがなんとポンデリングが売っておらず、他のものをもそもそ食べて店を出るときに陳列ケースを見たらポンデリングが並んでた、みたいなこともありました。ポンデリングチャレンジは次回に持ち越し。

 結構どたばたした一時帰国だったのと、帰国直後に仕事が忙しくなってしまったこともあり、なーーーんも書けてません。うえーん。
 仕事が落ち着き次第……などと言っていると今年何も書けないことになってしまいそうなので、なんとか気合を入れ直して書き始めたいところです。気長に見守っていただければ幸いです。
 

20221218

 いやークッソ寒い。寒すぎる。喫煙者にはつらい季節です。煙草止めればって、それを言われたらおしまいなわけですけども。人間には愚行権というのがあるので……。

 仕事の方はおおむね終業モードに入ってきたのですが、油断してたら一個年明けにデカいやつを収めることになってしまいました。年明けかー。間に合うかなー。
 賃金労働を始めてから500000年くらい経つんですが(※比喩表現)ここ100000年くらいは「やる気が出ない時にいかにやる気を出すか」ではなく「やる気が出ない時にやる気を出さないまま成果を出す」ように働けるようになりました。モチベーションはずっと死人の心電図のままなので、ふとした瞬間にすべてを放擲したくなることを除けばまあ平穏ですね。気持ちだけは。

 で、やる気が出ないので仕事をサボって本を読んだりしているのですが、ここ数日は「ゲームさんぽ・吟行編」をちょこちょこ観てました。
 各界の専門家を招いてそれぞれの視点からゲームを見るとどうなるかを解説する人気シリーズ(だと思う、私はこういうのに疎いのでもうすでに私以外の全人類が知ってると思う)の、現役俳人を招いて情景を解説してもらったり、俳句を詠んでもらったりするやつです。
 RDR編やピクミン編などあるのですが、一番スピード感のあるサイバーパンク2077編がこちらです。

 これはゲーム吟行常連の関悦男氏に加え、中山奈々氏・北大路翼氏の三人の競作(?)がお楽しみいただけるやつです。面子が面子だからか、こういう退廃的な世界観がドハマりしますね。たまに北大路氏の発言や句にピリッと不穏なものを感じたりもしますが(中山氏を下の名前で呼び捨てたりだとか……まあ個々人の関係性もあるとは思いますけども。特定の集団に対する無配慮な発言があったりもするように思う)けっこういい句が出てきて楽しいです。
 個人的なフェイバリットは中山氏の『満月やオレの骨ならあそこだよ』ですかね。同氏の『飛び降りることもできずに玻璃灼ける』もいいです。関氏の『釘バット冷たし綺麗な場所が見たい』もかなりツボでした。北大路氏なら『血と油混ざったままの熱帯夜』かな。
 この動画シリーズを見るまで存じ上げなかったのですが、関氏かなり独特な句を詠まれる方のようで、俄然気になっています。何でも数学記号を詠み込んだり、BLもの(男性同士の性愛)を詠んだりしているそうで、近いうちに句集を手に入れたい所存です。他にはSF的な世界や、ご自身が東日本大震災で被災された経験、あるいは唯一のお身内であられた祖母の介護・看取りについても詠まれているそうです。

 ここしばらく賢治を中心に詩や俳句を読み返していることもあり、私はやっぱり(広義の)詩が好きだなあと改めて実感しています。
 私自身は定型詩に自分の言葉をうまく当てはめることができないので(俳句も自由律の方が好き)自作はしませんが、二次創作でも俳句や短歌で推したちを詠む方々がいらっしゃいますよね。ここ数年の人気ジャンルを横目で見ているとちょくちょくお見かけします。
 言葉を研ぎ澄ませて一瞬の光景や情動の広がりを最小限のことばで描き出す、そういう詩のような散文が書きたいね、と思いつつ、思っているだけじゃどうにもならんな……という感じ。漫然と書くとなんだか理屈っぽくなってしまう、そういう自分の文章の癖も嫌いではないですが。

 それはそれとして、賢治の『春と修羅』を読み返していて思ったんですが、「ああかがやきの四月の底を はぎしり燃えてゆききする おれはひとりの修羅なのだ」ってかなりガブチャンだと思いませんか。
 12の登場人物たちにどうしても賢治世界的な何かを感じ取ってしまう。

 あと、空き時間は相変わらずさんむそアプリで遊んでいます。
 さんむそアプリ、課金圧もとんでもないんですが、周回圧もすごくて、「特定のキャラクターを編成に加えた勝利数ランキング」だの「特定のキャラクターによる撃破数ランキング」だの、はたまた「特別ステージのスコアランキング」だのが常に展開されていて、しかも当然のごとくその「特定キャラクター」は重ねれば重ねるほどポイントに加算される仕組みなので、本腰入れたらどれだけ金と時間があっても足りないことに気づき、ほどほどに走ることにしています。
 相変わらず主人公のアバターである傭兵がみんなから信頼され好意を抱かれ、という構図が変わらないので大変に居心地が悪いです。やめてくれ、こんな得体の知れないやつをそんな手放しに頼ったり称賛したりしないでくれ、それよりおまえはおまえの隣にいるそいつと愛や信頼を育んでくれ、という気持ち。

 年末休暇に入ったらイーハトーヴに生きるヴェシドネスたちを書くべく、頭の中でいろいろなネタを練っています。年内に書けよ、がんばれよおれ。
 それはそれとして、本編軸で閣下を襲撃した謎の刺客(たぶん元老院が放ったやつ、知らんけど)をどさどさ斬り倒しながら、はじめは「ひとり、ふたり」と数えていたのにいつの間にか「いつつ、むっつ」と個数で数えてしまうガブチャンの話も書きたいです。この時閣下はそのさまを安全圏から観測しながら「ひとつ、ふたつ」と最初から個数カウントするんでもいいですし、最後まで「○人」と数え上げるのでもいいと思います。どっちも違ったしんどみがあっていいですね、地獄のにおいしかしない。
 憎くて仕方がないはずの帝国の首領を体面上守らねばならず、そのために心のやらかく温かいところをじわじわと殺してゆかざるを得ないところにジャッジマスター・ガブラスのしんどさがあると思っているので……。本編軸だとまず間違いなく愛にならないのに、どうして推してしまうのか、このガブヴェというカップリングを。

 ブログばっかり更新している弊サイトへお運びくださり、ありがとうございます。emojiぽちぽち嬉しい! 励みになります! 年内にもう一回は更新するぞ〜!

20221211

 またしてもしばらくぶりです。
 冬ですね。数日前にこの冬の初雪が降りました。例年より降雪が早い。私は前半生を雪の降らない地域で過ごしたので、雪が降ると夜空が桃色を帯びるのが不思議だなあ、と積雪のたびに思います。あれは街の灯りを雪が反射しているからだといいますが、本当にそれだけなのかと疑いたくなるような現実離れした色彩の夜空。

 前回の日記で「ヴェシドネスとガブラスとドレイスにイーハトーヴで生きてほしい」と書きまして、それを読みたいと言っていただけたので、準備をしています。脳内劇場の大道具さんが書き割りとか作らないといけないからね。
 その流れで宮沢賢治そのひとについて書かれた本をいくらか読んだのですが、おれ賢治の作品は好きだけど賢治本人のことはそんなに好きになれないな、と思いました。あるある。
 宮沢賢治、俗っぽい言い方をすれば惚れやすいというか、どうも特定の人物に対してヒュージセンチメントを抱きがちなひとだったようで、そのヒュージセンチメントに彼の信仰が思いっきり混じり合った結果、「惚れ込んだ相手に法華経への帰依をゴリ押ししながら『理想郷の実現のために一緒に生きようぜ!』と重く濃密な圧をかけまくる奴」になってしまうという……。
 そのヒュージセンチメントを真っ正面から思いっきり押し付けられたことで有名なのが保坂嘉内ですね。賢治と嘉内ははじめ大変息の合う友人だったのですが、賢治の想いが強く明らかになるにつれて嘉内は新月の日の引き潮よりも激しく引いてゆく。やっぱりね、ヒュージセンチメントってやつは双方向じゃないと(たとえ噛み合っていなかったとしても、互いが互いにヒュージセンチメントを抱いていないと)ただ怖いだけなんだよな。
 嘉内にフラれた賢治はその後、国柱会という仏教系国粋主義団体に加入するのですが、別の論考では『銀河鉄道の夜』においてジョバンニが取り出した「ほんとうの天上へさえ行ける切符」がどうも国柱会の宣伝ビラではないか、と考察されていて、うう〜んこういう深掘り、面白いんだけどがっかりするぜ、などと思ったりします。
 ほんと賢治、思い込みが激しいというかかなり独善的で思想信条にはまったく賛同できないんだけど、それはそれとして彼の書く文章、描き出す光景や心象をそれでも美しいな、と思ってしまうことがどうにもつらい。つらいししんどいんだけど、それはそれとしてイーハトーヴで貸本屋する閣下は見たいから書くよ……。

 あと、今年ぜんぜんオーケストラを観てなかったので、駆け込みで行ってきました。推し指揮者が振るってんで隣の隣の国まで足を伸ばしたんですが、元気がなくてオーケストラ見るだけで終わってしまった。他なーんにも観光してない。
 いやーすごかった。シベリウスのヴァイオリン協奏曲 作品47が演奏されたのですが、ソロに立ったヴァイオリニストがとにかくすごかった。アウグスティン・ハーデリッヒという大変に有名な奏者だそうで、まあ私はぜんぜん存じ上げなかったのですけれども、とんでもない技巧をもって魂をも焦がすほどの情感を限界まで表現し尽くすような演奏、大変感銘を受けました。こういうひとのことをヴィルトゥオーソって言うのかな、知らんけど。
 バンドキッズだった私は「テクニックなんぞ知ったことか! エモーションの爆発を聞け!」みたいな初期衝動一発系の演奏も大好物なのですが、テクニックがなければ表現し切れないエモーションもあるのよね、と痛感した次第です。同じことがきっと文章についても言えるんだよな。萌え・燃えという初期衝動を大切にしながら、推しへのヒュージセンチメントを描き尽くせるような技巧も磨いていかないとね……。

 ということで、今年が終わる前にイーハトーヴで貸本屋を営む閣下のお話を持ってご挨拶できたらなと思います。
 当地に限らず、北半球はどこも冷え込んでいるかなと思います。みなさまどうぞ暖かくして、体調崩されませんように〜!

20221126

 どうも。週一のブログ更新さえ覚束ない状態で恐縮です。葛城です。
 最近どうもやたらと冷えるな、と思っていたのですが、もう11月も末なんですね。最高気温が一桁の季節に突入していたわけです。そんなことも失念して秋口にぴったりのジャケットで出社し、危うく風邪をひくところでした。

 相変わらず推しのことを考える精神的余裕に欠ける毎日を送っておりますが、あれですね、推したち(特に本編で命を落とすことになった・落としたことが確定的に明らかである推したち)、死後はイーハトーヴ的な世界で生きていて欲しい、と思います。
 いや、イーハトーヴ的世界って何よ、という話はあるんですが。私にもよくわからん。でもだだっ広い草原と、その向こうに複雑な稜線を描く小高い火山性の山があって、いつでも冷たい水の川が流れていて、あちこちに針葉樹林が散在していて、遠くに猟銃の音と獲物を追う大型犬の息遣いが聞こえて、ひとびとは特別善良でもなくかといって恐ろしい悪人でもなく、たまに明るい空からみぞれがびちょびちょ降ってくる、そういう場所に在ってほしい、推したち。
 こういう世界で楽しく生きているヴェシドネスが見たい。生前の世界では観測できなかった現象が頻発し、生前の常識ではあり得ない物質がそこらじゅうに転がっている世界で、研究対象がやまほどあって楽しくてたまらないシドと、それを手伝ったり横槍入れたり混ぜっ返したりするヴェーネスと、村のひとびとの揉め事の仲裁などをしながらシドネスを見守る閣下が見たい。閣下にはついでに貸本屋とかしてほしい。本は村のひとびとが持ち込んだり、どこからともなく現れたりする。ヴェーネスはシドと遊ぶのに飽きると閣下の貸本屋にやって来る。貸本屋といいつつ特に対価は受け取らないので、雑然とした図書館みたいな状態。
 せっかくだから、ガブチャンとドレイスさんも同じイーハトーヴにいたらいいと思う。ドレイスさんは村いちばんの猟師で、畑を荒らす獣を村から依頼を受けて狩りにゆくのです。自分の身体より何倍も大きな猛獣を、村の若い衆に的確な指示を出しながら仕留める。ガブチャンは閣下の貸本屋の整理(本が勝手に増えるので永久に終わらない)を手伝ったり、シドに頼まれて鉱石や植物を採集しに行かされたり、ドレイスの狩りを補助したり、村の教会の屋根を修繕したり、畑の収穫を手伝ったり、ついでに子どもたちに勉強を教えたり、あっちこっちで忙しい。ガブチャンがあっちこっちで忙しい間、ドレイスさんは猟師の仕事がない日は村の女性からご馳走してもらった酒などを呑んでいる。彼女はヴェシドネスにはあまり近づかないようにしてるけど、たまに狩った肉が余ったりするとガブチャンに押し付けて届けさせたりする。
 そういう世界のさ、のんびりした取り止めのない話を読みたいね、ぼくは……。なんかこう、ヴェシドネスの交換日記的な体裁で書かれたやつを。

 過去記事へのemojiぽちぽちありがとうございます〜! 年末までにはひとつかふたつ、新作を書きたいねという気持ちです。気持ちはある。

20221113

 ちょっと間が空きましたね。みなさまつつがなくお過ごしでしょうか。
 わたくしはわりとつつがある感じの日々に追われています。なんだよ「つつがある」って。今辞書引いて調べたら「つつが」は「恙」と書き、病気などの災難・わずらい・やまいという意味だそうです。
 私自身が何か病気をしているわけではないのですが、置かれた状況はだいぶん病んでるなという感じです。まったくひでえ部署だよ……。

 毎日何をしているかというと、賃金労働をして、Duolingoでドイツ語のお勉強して、三國無双アプリで遊んだら終わってますね一日が。
 さんむそアプリ、課金圧が半端ないのですが、ここまで圧がすごいと却って課金する気にもならず、お布施程度に小銭を払って遊ばせてもらってます。ここで支払った金がちゃんと本家の開発に還元されるといいんだけどなあ。どうなんだろう。
 アプリ版のストーリーモード、本家8をベースとしつついろいろ補足してくれるような部分もあって結構楽しいです。反董卓連合のあたりの荀攸・貂蝉とかとてもよかった。背が低く感情の振れ幅が小さく無精髭が生えていていつも眠そうな顔をしているが局所戦の指揮にかけては右に出るもののない戦術家(投獄されていた過去あり)荀攸公達、本当に推せる。酔っ払うとものすごく饒舌になるところもポイント高いぞ荀攸。
 ただ、このゲームはプレイヤーが主人公ということになっており、流しの傭兵があっちゃこっちゃお邪魔しては登場人物たちに賞賛されたり構われたり口説かれたりするので大変居心地が悪いです。やめろ、こっち見んな。おまえはおまえの隣にいるそいつとだけ話をしろ。

 相変わらず何も書けておりません。手元のメモも「ユフィは白虎野の娘」とか「完璧の比喩としての死に甘んじないシドルファス・デム・ブナンザ」「不完全な死者としてのファムラン=バルフレアとバッシュ=ガブラス」みたいなことばっかり書いてあります。なんだこれ。
 「局長死後にものを食べなくなったV氏に無理やり食べさせるケット・シー」というのもネタではあるんでしょうが、あまりに地獄なので(書くこっちの気持ちが)これは書きません。
 「三人が三人とも『自分が余計者なのかもしれない』と思っているサラリーマンAUの同居ガブヴェラサ」というのもありました。これはちょっと書いてみたい。けどお気楽なはずのAUにもこういうしんきくささを持ち込みたがるのはどうかと思います。

 動きのない弊サイトへお運びくださり、いつもありがとうございます〜! emojiぺたぺたいただいて恐縮です。12月に入れば少しは落ち着く……と考えたいのですが、どうなることやら。またお暇な時にでも覗いていただければ幸いです。

20221028

 どうも。今週の賃金労働も無事終わりました。
 いや、全然無事じゃねえんだよな〜〜〜これが。退職者続発(また増えた)のせいで、よその部署からも「おまえんとこ大丈夫なん? ってかおまえ大丈夫なん?」と連絡が来るありさまです。どうだろう、どういう状態をもって大丈夫というのか分からんので回答のしようがない。私大丈夫だといいよね、私もそう祈っています、という感じ。

 先日公開した新作お読みくださりありがとうございますー! emojiで反応いただけてとても嬉しいです。
 こんな辺境の地まで足を運んでくださる方々には感謝しかありません。今後ともよろしくお願いいたします。

 時間を見つけてちょこちょこ書いては消しを繰り返しているのですが、なんだか自分の書く文章がむちゃくちゃ独りよがりに見えてきて大変不安です。
 いや、私の場合、創作なんて独りよがりなんですけどね全部。そうじゃなくて、文章がすごくわかりづらいんじゃないかと思って……。書いてるこっちは幻覚が見えてるんでぜんぶ意味が通るし分かるんですけど、お読みになっている方々にはどういう状態かわからなかったり、話の筋が通ってなかったりするのかしらと。
 一度不安になるともうどうしようもなくて、あれこれ説明しようとして文章が冗長になって消して、をずっと繰り返しています。しんどい。
 何かお気づきの点があればメッセージなどでこそっと教えていただければ幸いです……。

 書きたい話の種はたくさんあるのに、全然思うように書けなくてめっこりへこんじゃう。
 ずーーーーっと頭の中で捏ねてる話、だいたいしんきくさい話ばかりなので、どこかで息抜きしたほうがいいのかなと思いつつ、頭の息抜きも上手くいかなくてにっちもさっちもという状態です。
 誰かからリクエストいただけたら発想も変わるかな、と思いつつ、いただいても書けずに流してしまった過去のリクエストたちのことを思い出して頭を抱えています。
 textのページにリクエストを投げる箱も置いてあるので、もし気が向いたら何か入力して送信してみてください。書けたら書きます。書きたいという気持ちはすごくある。

 景気悪い日記ですみません……。