ということで新作『不完全環のスペクトル、あるいは弟たちの挽歌』を公開しました。
いっつもタイトルを決めずに書くので、書き終えてよっしゃ公開するぜグフフ、と意気込んでからタイトルを決めねばならないことに気づいてしおしおになります。今回も30秒で決めました。「〇〇、あるいは△△」ってすでに一回使ったので何だかなあ、と思いつつ。
本当に、ただわたしが書きたかったから書いた、の極地みたいな話です。わたしではない誰かにも楽しんでいただけたらいいのですが。気軽に反応いただけると嬉しいです。
今回はtxtlive上のアーカイブとして書きっぱなし版が残っていたため、完全なる蛇足として「注釈付き校正記録」を公開してみました。どこをどう変えたのかがわかるバージョンです。しかも変更点のほぼ全てに(要らん)注釈付き。右肩付きの数字をタップ(カーソルオン)するとすごくどうでもいいコメントが読めます。いったん現実から距離を置いて心底からどうでもいい話で気を紛らわせたい場合などにご活用ください。
現実の方は、結局こうなってしまったか、という結果が出てしまいました。
速報を少し追っていましたが、落胆と怒りでしんどくなってしまったのでいったん情報源から離れています。選挙の結果がこうなってしまった以上、これから先に次々と起こるであろう出来事を想像し、それらのいちいちに反意を唱えるより他にない、と理解しつつも、気持ちが疲弊してしまったことは否定できません。
怒り続けること、異を唱え続けること、現状に抗い続けること、嘘とデマゴギーを見分けて正し続けること、いずれも簡単なことではない。落胆して疲弊して無力感に苛まれて、もう何もしたくないと一時思ってしまうことくらいは自分に許そうと思います。
それでもまた出来ることをやっていかなくては。「岩を卵で打つ」という韓国の慣用句が少しずつ意味を膨らめているように、何かを。ただ少しだけ休みます。どうせまたすぐに、黙ってはいられないようなことが始まってしまうはずだから。
ALTSLUMのカレースレッド読んでたら、白楽のサリサリカリーが食べたくなった。
冷凍都市トーキョーで毎晩終電を逃していた頃、不意に思い立って一日休みを取って、鎌倉に散歩に行ったことがある。海見てぼーっとして、鎌倉文学館とか行って、また海見て、鎌倉駅前で鳩サブレー買って、サリサリカリー食べに行った。なんか無性に美味かった記憶がある。ただあの店のノリとは絶対に和解できないなと思いました。あれは何ノリなんだろう。
今は食べたくてもどうしようもないので、グリーンカレーを作ろうと思います。ブルーエレファントのグリーンカレーペーストがあるので。