ドレイスさんの腹心とも言えるほど近しい副官が元老院に引き込まれて裏切り、王子を暗殺しようとしたのを一太刀で斬り捨てるドレイスさん、見たい。
騒ぎを聞いて駆けつけたガブラスには一瞥もくれずにドレイスは裏切り者の亡骸を見下ろし、その始末を下っ端ジャッジに申し付けて淡々と踵を返す。すれ違いざま、ガブラスが互いにしか聞こえない声で「返り血を拭け」と言うと、ドレイスは足も止めず眉一筋も動かさずに小手を嵌めたままの親指で自分の頬を拭う。この顛末書は俺が書くのかと考えるガブラス。
そういう友情で結ばれたガブラスとドレイスの話が読みたいんですが。
>書きました『不完全環のスペクトル、あるいは弟たちの挽歌』
公安総局の組織図欲しいな……どの局が何を担当してるのか知りたい。帝国軍各部隊との対応関係も知りたい。ジャッジって従軍裁判官がもともとの機能なんだから、それぞれ紐づく部隊があるはずでは。
まあ第十三局が一個艦隊を直接指揮してる時点で従軍制もクソもないわけですけど。これは設定が甘いというわけではなくて、従軍裁判官という建前が崩壊するくらい公安総局、ひいてはソリドール家の権勢がただならぬレベルに達していたということを示しているんでしょうね。とはいえ、第十三局が西方総軍の下部組織である第八艦隊しか持ってないというのはややアンバランスな気がする。その単位で対応してたら公安総局側のユニットが足りなくない? まあ第八艦隊は西方総軍中最強らしいからいいのか……。
返す返すも、諜報を担当する第九局のジャッジマスターにアルケイディア人ではなく旧敵国人のガブラスを置いた采配には唸ってしまうな。非本国人を諜報の実働部隊で使うのは現実でもよくある話ではあると思うんだが、そのトップっつーのはねえ……紙一重じゃん……ガブラスが第九局長に任命された経緯をつまびらかにして欲しい。