攻めの危機に颯爽と駆けつけてくれるのは受けがいいけど、受けのピンチには駆けつけられない・間に合わない攻めがいいな。この場合、受けを助けてくれるのは攻めではなく攻めから託された誰かでもなく、受けが信頼している第三者だととてもよいです。セボンです。
つまりどういうことかというと、
・局長を助けに来るヴィンセント、ヴィンセントを助けに来るシド
・サイファーを助けに来るスコール、スコールを助けに来るアーヴァイン
・ガブラスを助けに来るヴェイン、ヴェインを助けに来るシドネス
とここまで書いたところで、「ガブラスを助けに来るヴェイン」はどう考えても嘘でしょ……となってしまったのでおしまいです。サラリーマンAUならギリあるかもね。知らんけど。
どう考えても閣下がガブラスを助けには来ないだろ、というのがここまで共通認識として成立するのであれば、それを逆手に取ってガブラスを囮にして反ソリドール勢力に痛烈な一撃をお見舞いする閣下、というのはどうだろう。どうだろうってアンタ。
なんかこう、ガブラスが(何しろ諜報を司る第九局の頭なので)ソリドール家あるいはヴェインにとって致命傷となり得る情報を持っている、みたいな噂を元老院方面に流して、「そのうち助けに行ってやるからがんばって拷問されて来いよ」みたいなノリで送り出されるガブチャン。これも仕事なのでしぶしぶ囚われの身となるガブチャン。元老院の雇ったごろつき上がりの連中のヘタクソな拷問を受けてうんざりしつつ、帰ったらあの店のアレ食いたいなあなどと考えるガブチャン(さまざまなガブチャン)
一向に何も吐かないガブチャンに苛立ちテンションブチ上がるごろつきどもの背後に厳然と立つ影! 繰り出される掌底、叩きつけられる靴底! 「安心したまえ、ただの脳震盪だ」 そうそれは我らがヴェイン・カルダス・ソリドール閣下、政治家のくせにその筋肉その腕力、ご冗談はよしこさんよと嘯く間もなく倒れ伏すごろつきどもは、このあと自分たちが自分たちよりはるかに上手い拷問で黒幕の名を吐かされることになろうとはまだ気付いていなかったのである。完。
というのもいいし、とはいえ閣下じきじきに乗り込んで来るのはやっぱりどうなんすかソレ、という思いも抑えきれないのでプランBとしてご提案したいのは、ガブチャンが囚われているなんかこう、たぶん旧市街のすみっこにあるあばら屋とかを遠目に眺める丘の上に立ち静かに右手を振り下ろす閣下。嬉々として対空砲(を改造したバズーカ的な奴、たぶんできたてホヤホヤの試作品)を発射ー!するドクター・シド。見守るヴェーネス。0.5秒後に爆発四散するあばら屋。阿鼻叫喚。みたいなやつ。ガブチャンは死んでないけど、このあと一週間くらい耳が聞こえなかったと思う。
でもたぶん、ガブチャンを助けてくれるのはドレイスさんだと思います。結論出ちゃったじゃん。