20220808

 これといったネタはないです。
 田村隆一の詩をずっと読んでます。「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」で知られている詩人です。このひとの言葉の選び方や組み立て方がものすごく好きでして、意味の近い単語を畳み掛けるようなやり方にぐっと来てしまうんですね……こういう緊迫感のある散文が書きたい、憧れです。

 ノクトとティーダってなんというか、分かり合えそうで分かり合えないというか、何かが共通しているのは確かなのに互いに疎通することを忌避するような関係になりそうだなと思いました。そういう関係になりそうだな、というか、そういう関係であってほしいな、という私の願望ですねこれは。何言ってるのかよくわからんが。
 このふたりは平べったく言えば「世界のために(他に手段がなかったので)己の存在を犠牲にした」という点が共通していると思うのですが、そのような結末に至るまでにそれぞれが何を思い、何を悩み、何を苦しみそれらをどのように受容したのか、を開陳しあって「そうだよなー」「そうなんすよねー」みたいなことは言ってほしくない。それらはすべてノクトのもの、ティーダのものであって、たとえ境遇が似通っていたとしても分かりあう・分かち合うことはできないはずなんですよ。何言ってるのかよくわからんが。
 だからなんかこう、NTの世界とかでふたりがお近づきになったとしても、そこまでお近づきにはならないだろうな、というか、互いに交流を持つことに前向きじゃない感じだといい。何言ってるのかよくわからんが。

 それ(妄言)はそれ(妄言)として、ノクちゃんインソムニア一人暮らし時代とかにFF10で遊んでたりしねえかな、と思います。それを斜め後ろから洗濯物たたみつつ眺めるイグニスがいたと思う。
 ラストバトル前の「俺、消えっから!」あたりでノクちゃんはティーダに感情移入してうおおおーってなってるんだけど(ノクちゃんは己の未来を知らず、この場合のティーダはノクちゃんが遊んでいるゲームの登場人物にすぎないので、ものすごく安直な感情移入が発生するものとする)、それを眺めてるイグニスはちょっとイラッとするというか、何やら自分でも上手く解釈できない怒りに似た居心地の悪さを覚えているといい。
 クリアしたノクちゃんが興奮気味に「めっちゃいいゲームだった!」って話すのに、イグニスは「他に方策はなかったのか、遺されたものはそれでいいのか」みたいなことを(十数年後に己がその問いに直面するとはまるで想像せぬままに)言ってノクちゃんに怒られてほしさある。
 で、怒られてしまったってグラディオに話して「そりゃあおまえが悪いだろ」って言われてほしい。翌日ノクちゃんから話を聞いたププちゃんは「うわイグニス言いそ〜、そういうこと言いそ〜!」「いや言いたくなるのもわかるけどね〜? でもそういう話じゃないよねー!」とか言ってました。言ってましたじゃねえが。
 ちなみに王子より一足先にクリアしたププちゃんは眼球溶けるくらい泣いてます。

 emojiぺたぺたありがとうございます〜! なにやら過去作もお読みいただいているようで、ありがたや恥ずかしや……。反応いただけてとっても励まされております! 次のもがんばります!