いやークッソ寒い。寒すぎる。喫煙者にはつらい季節です。煙草止めればって、それを言われたらおしまいなわけですけども。人間には愚行権というのがあるので……。
仕事の方はおおむね終業モードに入ってきたのですが、油断してたら一個年明けにデカいやつを収めることになってしまいました。年明けかー。間に合うかなー。
賃金労働を始めてから500000年くらい経つんですが(※比喩表現)ここ100000年くらいは「やる気が出ない時にいかにやる気を出すか」ではなく「やる気が出ない時にやる気を出さないまま成果を出す」ように働けるようになりました。モチベーションはずっと死人の心電図のままなので、ふとした瞬間にすべてを放擲したくなることを除けばまあ平穏ですね。気持ちだけは。
で、やる気が出ないので仕事をサボって本を読んだりしているのですが、ここ数日は「ゲームさんぽ・吟行編」をちょこちょこ観てました。
各界の専門家を招いてそれぞれの視点からゲームを見るとどうなるかを解説する人気シリーズ(だと思う、私はこういうのに疎いのでもうすでに私以外の全人類が知ってると思う)の、現役俳人を招いて情景を解説してもらったり、俳句を詠んでもらったりするやつです。
RDR編やピクミン編などあるのですが、一番スピード感のあるサイバーパンク2077編がこちらです。
これはゲーム吟行常連の関悦男氏に加え、中山奈々氏・北大路翼氏の三人の競作(?)がお楽しみいただけるやつです。面子が面子だからか、こういう退廃的な世界観がドハマりしますね。たまに北大路氏の発言や句にピリッと不穏なものを感じたりもしますが(中山氏を下の名前で呼び捨てたりだとか……まあ個々人の関係性もあるとは思いますけども。特定の集団に対する無配慮な発言があったりもするように思う)けっこういい句が出てきて楽しいです。
個人的なフェイバリットは中山氏の『満月やオレの骨ならあそこだよ』ですかね。同氏の『飛び降りることもできずに玻璃灼ける』もいいです。関氏の『釘バット冷たし綺麗な場所が見たい』もかなりツボでした。北大路氏なら『血と油混ざったままの熱帯夜』かな。
この動画シリーズを見るまで存じ上げなかったのですが、関氏かなり独特な句を詠まれる方のようで、俄然気になっています。何でも数学記号を詠み込んだり、BLもの(男性同士の性愛)を詠んだりしているそうで、近いうちに句集を手に入れたい所存です。他にはSF的な世界や、ご自身が東日本大震災で被災された経験、あるいは唯一のお身内であられた祖母の介護・看取りについても詠まれているそうです。
ここしばらく賢治を中心に詩や俳句を読み返していることもあり、私はやっぱり(広義の)詩が好きだなあと改めて実感しています。
私自身は定型詩に自分の言葉をうまく当てはめることができないので(俳句も自由律の方が好き)自作はしませんが、二次創作でも俳句や短歌で推したちを詠む方々がいらっしゃいますよね。ここ数年の人気ジャンルを横目で見ているとちょくちょくお見かけします。
言葉を研ぎ澄ませて一瞬の光景や情動の広がりを最小限のことばで描き出す、そういう詩のような散文が書きたいね、と思いつつ、思っているだけじゃどうにもならんな……という感じ。漫然と書くとなんだか理屈っぽくなってしまう、そういう自分の文章の癖も嫌いではないですが。
それはそれとして、賢治の『春と修羅』を読み返していて思ったんですが、「ああかがやきの四月の底を はぎしり燃えてゆききする おれはひとりの修羅なのだ」ってかなりガブチャンだと思いませんか。
12の登場人物たちにどうしても賢治世界的な何かを感じ取ってしまう。
あと、空き時間は相変わらずさんむそアプリで遊んでいます。
さんむそアプリ、課金圧もとんでもないんですが、周回圧もすごくて、「特定のキャラクターを編成に加えた勝利数ランキング」だの「特定のキャラクターによる撃破数ランキング」だの、はたまた「特別ステージのスコアランキング」だのが常に展開されていて、しかも当然のごとくその「特定キャラクター」は重ねれば重ねるほどポイントに加算される仕組みなので、本腰入れたらどれだけ金と時間があっても足りないことに気づき、ほどほどに走ることにしています。
相変わらず主人公のアバターである傭兵がみんなから信頼され好意を抱かれ、という構図が変わらないので大変に居心地が悪いです。やめてくれ、こんな得体の知れないやつをそんな手放しに頼ったり称賛したりしないでくれ、それよりおまえはおまえの隣にいるそいつと愛や信頼を育んでくれ、という気持ち。
年末休暇に入ったらイーハトーヴに生きるヴェシドネスたちを書くべく、頭の中でいろいろなネタを練っています。年内に書けよ、がんばれよおれ。
それはそれとして、本編軸で閣下を襲撃した謎の刺客(たぶん元老院が放ったやつ、知らんけど)をどさどさ斬り倒しながら、はじめは「ひとり、ふたり」と数えていたのにいつの間にか「いつつ、むっつ」と個数で数えてしまうガブチャンの話も書きたいです。この時閣下はそのさまを安全圏から観測しながら「ひとつ、ふたつ」と最初から個数カウントするんでもいいですし、最後まで「○人」と数え上げるのでもいいと思います。どっちも違ったしんどみがあっていいですね、地獄のにおいしかしない。
憎くて仕方がないはずの帝国の首領を体面上守らねばならず、そのために心のやらかく温かいところをじわじわと殺してゆかざるを得ないところにジャッジマスター・ガブラスのしんどさがあると思っているので……。本編軸だとまず間違いなく愛にならないのに、どうして推してしまうのか、このガブヴェというカップリングを。
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