煙草を吸っていたら急にユフィさんのお話が書きたくなった。カッコいいユフィが書きたい。
ユフィはエンパワメントのひとだと思う。そうあって欲しい、という願望が多分に含まれていますが。彼女自身に誰かをエンパワメントしようという気持ちがなくとも、彼女を知ることで前を向けるひとたちがきっといる。
7本編のあと、まっすぐな軌道を描く彼女の歩みにたまさか交差し、あるいはほんのひととき並走した女性たちの物語がいい。俯き、抑えつけられ、歩くことに怯えてしまったひとたちの隣を、頭上を、あるいは背後やはるか前方を駆け抜けていったユフィという一陣の風に引かれるように面を上げるひとたちの姿が見たい。
突き抜ける空の青と、遮るもののない地平線を描く金色の実りの大地に吹く風の名前を誰も知らないけれど、その風が彼女たちの世界に色を灯してくれたんだよ。